ボードゲームカフェの相席イベントに参加してきた!

はじめに

学部生2年か3年の時、友達に誘われてボードゲームの世界に足を突っ込んだ。それまではボードゲームと言われれば人生ゲームかモノポリーなどのイメージが多くて大人数がいないとできないパーティゲームだと思っていた。しかし蓋を開けてみれば農業発展やウォーターゲート事件のシミュレーション、果には新たな言語体系の創造まで本当に多岐にわたるものだった。

 

これまでに色々なゲームを紹介してもらって一緒にやってきたが、そこには1つ問題があった。そう、一緒にやる人がいないのだ。(胸を張って言うことではない)

もちろん二人で楽しめるものやむしろ二人でしかできないものも沢山あるので「やることがない」とはならないが、

「これおもしろそう!やってみない?」

「これは4人以上じゃないとそんな面白くないかな」

「あちゃー」

「このゲーム面白かった!」

「でも人がいたらがもっと面白そうだな」

みたいな会話が多発した。

名誉のために言っておくと、ふたりとも友達がいないわけではなく、ボドゲ適正のありそうな人が周りにいないのだ。

20-30分くらいかかるルール説明と1時間以上かかるゲームを楽しめる人というのは案外少ないらしい。

お互いの友達を誘って軽めのゲームをしたことは何度があったが、重ゲーに付き合わせるのにはまた1つハードルがあった。

 

そんなわけでボドゲの面白さと人集めの難しさを同時に知ったわけだが、自分の事情で去年引っ越しを行い、その友人ともボドゲをできなくなってしまった。これは困った。ボドゲもないし人もいない。だけどボドゲはやりたい。

そんな時、偶然見たテレビ番組でボードゲームカフェというものを知り、行こうと決意したのだった、、、

 

第1部 未知との遭遇

早速、この間のGWに兄と二人で行ってみた。元々はテレビで見たJelly Jelly cafeに行こうとしたのだが生憎席がいっぱいだったため、色々探した末に新宿のLittle Caveに行くことにした。

 

見つけるまで少し時間かかった

エレベーターに乗ってビルの1室へ行くため少し緊張したが、店内はきれいで思っていたよりもかなりオシャレだった。

そして、まず目を奪われたのが壁一面のボードゲームたち!



どうやらお客さんは自分たちで勝手にそこから持ってきて遊んだり、店員に選んでもらったりするらしい。自分たちはボードゲームにそこまで詳しくないため、店員さんにその旨を伝えて二人用の軽めのゲームを見繕ってもらった。

はじめに選んだのは真ん中のYOMENというゲーム。

店員さんがルール説明もしてくれた。店舗内のゲームのルールは大体把握しているらしい、、、

そして、説明がうまい!聞きながら「この場合はどうなるか聞いてみるか」と思っていることが大体次の瞬間に説明されている。こっちの心を読んでいるんだろうか。

 

Amazonの説明

隠れた相手のブロックの形を当てる空間把握の頭脳戦!

3×3のマス目の上に、形と色がちがう3個のブロックをついたてで隠して配置します。
「側面から見える色は?」「上面から見える色は?」
質問で得た答えから推理して、見えない相手のブロックの置き方を見破る論理ゲームです。
質問をうまく選んで情報を引き出し、相手より早く形を読め!

【遊び方】
[準備]お互いに、ブロックを各色1個(計6個)持ちます。先手は「赤・黒・黄」、後手は「青・白・緑」のブロックを、ついたてで隠してシートの上に置きます。
[進行]側面の12列と上面の9マスから1か所を選び、そこから見える色を質問します。側面の質問にはお互いが、上面の質問には相手だけが答えます。相手と同じ色のブロックは、相手の形を推理するために使います。質問を交互にくり返し、相手のブロックの置き方が分かったら宣言します。
[勝敗]先に、相手のブロックの形・向きを完璧に当てたほうが勝ちです。

 

立体での情報把握というのは今まであまりやったことがなかったので普段は使わない頭を使った感じがして新鮮だった!

 

次にやったのは、ボドゲを好きな人は誰でも知っている名作、ドミニオン

自分も以前友人とやったことがあったが、兄のカードゲームをやりたいという要望でチョイス。村と鍛冶師のコンボが楽しかった。

 

この日はこのくらいで時間になったので終了!会計の際、店員さんにおすすめを聞いてみると想像以上に色々教えてくれた。ほんとにボドゲが好きなんだなと伝わってきた。帰りに駿河屋に寄って中古を漁っていると、おすすめの一つであるテラフォがあったので買ってみた。

 

第2部 ゲーム大会

幸い、GW中は空いている時間が多かったので、家でテラフォ三昧だった。自分がルルブを読み込んで説明したが、改めて説明の難しさを知った。

なんとかプレイヤー達がルールを把握してゲーム開始!最初はどうするのが最適かわからないので各々好きなようにやってみる。建材やチタンを上げる者、地熱を上げる者、カードをドローし続ける者など。

それ以降も何度もやった結果、海洋を最速で上げるのが一番良さそうだとわかり、海洋の奪い合いになった。

そんなこんなでテラフォはGWだけで15回くらいはやったんじゃなかろうか。

 

第3部 いざ相席イベントへ!

Little Caveでは毎月第2木曜日にソロ客優遇の相席イベントを行っており、17時から23時まで2000円(1ドリンク)で遊ぶことができる。

やはり一人で相席イベントに参加するのはそれなりに勇気がいるので、こうやってソロ客や初心者にも間口を広げてもらえるのはありがたい。

電話してみると相席可能とのことだったのでその場で予約していざ新宿へ!

適当に乗った電車が新宿に止まらない路線だったため少し遅くなってしまったが到着し、店内へ。やっぱり新宿は人が多いなあ。

 

中に入るとこの間もいた店員さんがいたので名前を伝えると、相席予定のお客さんがゲーム中だったので少し待機することに。

折角なので店員さんと話したりボドゲを見たりして過ごした。店員さんにテラフォを買ってみたら楽しかったと伝えると喜んでくれた。というか自分のことを覚えていたように思う。すごい。

他にもおすすめを聞いてみたが、聞いたうちの8割位が友人と遊んだものだった。まだ50もやっていないのにここまで網羅するとは、、、ここに来てそいつのセンスを実感しました笑

 

相席のお客さんのゲームが終わり、いざ参戦!

このときにはもう一人来ていて、計4人でゲームをすることになった。ゲームを選ぶ時にあったやりとり。

「あまりボドゲやったことがなくて、、」

「今までどんなのやったことある?どんなの好き?」

「テラフォとかイーオンズエンドとか好きです」

「それができれば大抵できるよ!」

今まで閉じていたせいで、自分の重ゲーと軽ゲーの区分がバグっていたことを実感した。

 

それはいいとして。

1つ目のゲームは常連のお客さんが選んでくれたのはRa!というゲーム。

このゲームは古代エジプトがコンセプトになっており、各プレイヤーは建築物の数やお金、ファラオの人数などで競う。要は建物たくさん作ってナイルをたくさん活用して文化を発展させてリーダーがたくさんいるでかい部族を作りましょうということだ。

チップを一枚ずつ引いていくのだが、ラーのチップを引くとみんな「ラー!」と声に出してしまうのが面白かった!(そういうルールなのかもしれないけど)

 

最終的にうちはは建物も文化も発展してないけどファラオばかりたくさんいる頭でっかちな部族になりました笑

 

偏り過ぎた、、、

プレイ中に他の相席客も何人か来たので、色々話しながらプレイした。年齢も20-50くらいとかなり広かった。ゲーム後にはみんなであそこはああしたのがよかったとかこうすればよかったとか話したりした。

 

このあたりで人数が10人くらいになったので2つにグループを分けることに。

こちらは4人で「CASCADIA(カスカディア)」というゲームをやった。

 

見た目が鮮やかで並べるのが楽しい

これは土地を広げて動物を配置していくゲーム。土地や動物の並び方で競う。最初はどうするのが効果的かわからないので自由に配置していたが、ゲームが進むに連れて配置できる場所が減っていくため、苦しくなっていく。大体は終盤ほどできることが増えることが多いので、こういうゲームは新鮮だった。

 

3つ目は「Suggestion!(サジェッション!)」。検索ワードのサジェストを予想するゲームだ。

カードの中の親と同じ色がお題になる

このゲームの面白いところは、自分が当てても直接のメリットがないことだ。全員が3つずつ予想を書き、次にそれぞれについて競りを行う。カードを交換後、実際に検索をして上位5位までのサジェストに入っていたカードの所持者にポイントが入る。ただし、誰にも買われなかったカードが5位以内に入った場合、書いた本人ではなくカードにポイントが乗り、キャリーオーバーとして次の報酬に加算される。そのため、重要なのは自分で当てに行くことよりも、当たりそうなカードをうまく競り落とすことと、いかに周囲のプレイヤーに「これは当たりそうだぞ」と思わせるようなプレゼンをできるかだ。

ここに気づくことがなかなか出来なかったため、途中までは単純に当てに行くゲームになっていたが、それでも面白かった。

なんせ、思っている以上に当たらない。

みんながどんなことを調べるのか、誰が調べるのか、などを予想するのは難しく、正解が一つもないこともザラだった。

 

この他にも短時間でできる「Magnefix」「RingLDing」をプレイしたが、どちらも感覚で理解できるもので面白かった。

 

ゲーム後、帰り支度をしながら話していてわかったが、この相席会は店の主催ではなく、常連のお客さんの一人が店に提案して主催しているらしい。そういうのもあるのか。

 

感想

はじめは少し緊張したが、周りのお客さんたちや店員さんが常連同士で閉じずに誰に対しても同じように接してくれたのですぐに馴染んで一緒に楽しむことができた。今までサークルやスクール、個人主催の会などいくつか参加してきたからわかることだが、これは簡単にできることではない。初参加の身としてはアウェーを覚悟していたため、予想外の馴染みやすさに驚いた。

店員さんに聞いてみると、どうやら意図的にそうしているらしい。ボドゲカフェは店員も一緒にプレイすることもある分店員と客の距離が近く、いわゆるご贔屓様ができやすいそうだ。そこで、このお店ではそうならないように店員側が気をつけているらしい。それもあり、常連さんもフラットに話してくれていた。ありがたい。

 

帰り道も駅まで一緒に遊んだ人たちと話しながら歩いたが、歳が離れていても対等に話してくれたように思う。中々ない経験だったので面白かった。

 

さいごに

行くまでは少し緊張していたが、いざ行ってみるととても楽しかった。初対面でも気まずさを感じなかった理由としてボドゲの良さが出ていたように思う。ボドゲに集中しているため、今やっているボドゲの話をしていればよく、雑談が苦手な自分でも楽しく話すことができた。

 

大事なことを書き忘れていたが、Little Caveは料理が美味しい。冷凍などではなく、すぐ隣で調理してくれる。

見た目のインパクトがすごい。そしておいしい。

今月の料理ということで頼んでみた「マンガ肉」。一人頼むとそれを見たみんなが釣られて頼んでいた。自分もその一人だ。

 

これだけ人数が集まるのは月1だが、毎週水曜にも相席イベントを行っているらしいので近いうちにまた行きたい。(研究室のミーティングさえ早く終われば行けるんだが、、)

 

ボドゲをやりたいけど人がいない!と苦しむ人は自分だけではないのではないだろうか。そんな人は、是非少しだけ勇気を出してボドゲカフェに行ってみると楽しいと思う。

探してみるとお店はいろいろあるので、自分に合うところを探してみるといいだろう。

初心者に優しいイベントいろいろ

littlecave.jp