サイバーパンク エッジランナーズ 感想

https://www.cyberpunk.net/ja/edgerunners

はじめに

最近アニメを見ていなかった。単純に自分にとっておもしろいものが放送されていなかったというのもあるが、アニメ自体から離れていた。

ある時ふと「そういえば最近あまり物語に触れていない」と思い、昔の自分が書き残した「いつか見たいアニメリスト」をさかのぼっていったところ、目に留まったので見てみた。どこで知ったのかはよく覚えていない。誰かに勧められたんだっけ?

ということで見終わったので感想をば。

感想の前にまずはその準備から。

 

世界観

技術が発達した世界。

そこでは、人々がハード、ソフトの両面で自分自身にアップデートを加えていくのが当たり前だった。例えば格闘技のデータチップを入れて格闘技をマスターしたり、ぶっとい金属の腕に取り換えてパワーを手に入れたり。

ただ、そこには2つの問題があった。

1つは能力の格差。強力なチップや装備ほど効果になるため、貧富の差が身体能力などにまで現れてしまう。また、授業で必要なアップデートを行えるお金のなかった主人公デイビッドは違法アップデートに手を出してしまい、それにより学校のシステムにバグを起こしてしまったことから多額の借金を背負ってしまった。

 

もう1つはサイバーサイコシスとよばれる症状だ。体の多くの部位を機械化したり、負担の大きすぎる部品を取り付けて稼働していくうちに、使用者の人間性が失われていき、最終的には自我を失ってしまう。この世界に生きるエッジランナーと呼ばれる者たちは、自らの身を危険にさらしながら身を立てており、時折サイバーサイコシスにより「エッジの向こう」へ行ってしまうものもいる。

 

あらすじ(導入だけ)

富裕層向けの学校に通うデイビッドは、優秀だが裕福ではなかったため周囲に溶け込めないでいた。しかし、身一つで学費を稼いでいる母親の「あんたは優秀なんだから、立派になってちょうだい」という願いを受けて何とか学校を辞めずにいた。しかし、交通事故により母親がなくなってしまい、さらに多額の借金を背負ったデイビッドは絶望してしまう。そんな中、何か売れるものはないかと母親の荷物を漁っていると軍用の兵器「サンデヴィスタン」を見つけ、最終的に自分に装着することを決意する。

これにより異常なまでに素早く動けるようになったデイビッドは、電車内で他人のチップを盗む女性を見つけ、仕事を手伝わせてほしいと頼み込む。

そして、デイビッドのエッジランナーとしての生活が始まっていくのだった。

 

感想

いくつかの項目に分けて書いていこうと思う。

  • 世界観

タイトルがサイバーパンクというだけあって技術は非常に発達しているのに人間の生活は退廃的な感じがとてもよかった。特に、デイビッドの通学シーンで一つの町でも貧民層と富裕層で大きく異なるのがよく分かった。(通学シーンについては別観点でも後述)

最初はちょっと反骨精神のある男の子だったデイビッドが、母親の死をきっかけにアングラな世界に足を踏み入れていくのが、見ていて緊張感と高揚感があった。

母親の死と言えば、このあたりで貧富の扱いの差を見せつけられた。事故の直後に救助隊が到着するが、保険に入れていなかった母親は隊員たちに無視されてしまう。そのあと入院するも、安定していたはずの容態が急変して死亡。担当医曰く「安い料金プラン」だったかららしい。そして、安い葬儀プランを選択した結果、コインランドリーのような火葬場で焼かれ、遺骨の入ったボトルが自販機の飲み物のように出てきて終わり。世知辛すぎる。これ学生一人で受け止められないだろ。

そんな厳しい世界でエッジランナーとなったデイビッドは仲間とともに依頼をこなしてお金を得ていくことになるが、この辺りはとても楽しかった。

どうやら原作がゲームらしいので、きっとこのあたりがゲームのメインになるのではないだろうか。

 

  • 演出

まず、OPがおしゃれ。鮮やかな黄色を基調とした映像と英語の曲が印象的。歌詞が聞き取れるわけでもないが、毎回飛ばさずに聞くくらいにはハマった。

youtu.be

2つ目は、通学シーン。

これは、2つの役割を果たしていると思う。1つ目が世界観の説明。説明と言ってもこのシーンではセリフはなく、デイビッドが歩いていく様子を淡々と映している。だがそれだけに、言葉以上に作品の中に溶け込んで生きているデイビッドを見ることができた。

2つ目が、ストーリー進行による心情や状況の比較。通学路を映したシーンは(確か)3回あり、1回目が学生として、2回目がエッジランナーの世界に入ってから、3回目が終盤。同じ場所を映しているのに、時間帯やデイビッドの様子、ストーリー進行から全く別の印象を与えてくる。3回目を見たときには、なんとも言えない感慨に胸を打たれた。

3つ目は、テンポの良さ。

この作品はとにかくテンポがよく、戦闘が派手で見ていて飽きるタイミングが全くなかった。最近は戦闘シーンといえばFateや鬼滅のような作画の良さを重視してしまいがちだが、(ここからわかるufoの凄まじさよ)それだけではないことをこの作品を見て思いだした。要は、単に戦闘シーンと言っても何を見せたいのか、何を売りとするかは様々ということだ。圧倒的な作画で迫力を出したいのか、ド派手にしてスカッとさせたいのか、物理現象に忠実に表現してリアリティを追求するのかなどなど。

この作品では、車や戦車などの走行中アクションがかっこよかった。あとは、サンデヴィスタンによる高速戦闘。最初にデイビッド目線のゆっくりな世界を描いてから、次に周囲の目線で再度映すことで、いかに速いかを印象付けることができる。

あとは下世話な話をすると、作画は確かに一見してすごいことがわかるが、すべてのアニメで神作画なんて作れるわけもなく、アニメ制作は限られた予算内で行わなければならない。じゃあ予算がなければよい作品は作れないのかというと全くそんなことはなく、今回のように別の魅力を伝えることで迫力や高揚感は十分に伝えられる。この作品の予算がどうだったのかは知らんけど。

  • シナリオ

用語などがいくつか出てきたが、基本的にはわかりやすい作品だった。用語もわかりやすいし、もしわからなくてもその時の状況で何となくわかるので問題なし。

シナリオがわかりやすいのはこの作品に関してはよいことだと思う。

なぜなら、凝ったシナリオだと考察のし甲斐がある一方でテンポがもたついてしまいがちだからだ。かといって凝ったシナリオをポンポンと進めてしまうと視聴者がおいていかれてしまう。その点、この作品は詳細の理解はとりあえず抜きにして、メインシナリオの理解は割としやすい方だと思う。そのおかげで、「どういうこと?」とならずに最後までサイバーパンクの世界に没頭することができた。当たり前のことだけど、演出とシナリオ合わせて初めて作品となるので、そこのシナジーは重要なんだなと再認識した。

 

キャラについて書いていなかった。

仲間たちが本当にいいキャラばかりだった。この人たちのおかげでサイバーパンクアウトローな雰囲気がよく出ていたと思う。メインヒロインであるルーシーは第一印象はちょっと怖かったが、だんだんとかわいく思えてきて、でもかっこよくもあって、、、、すきです。

ルーシーはかっこかわいい(https://www.cyberpunk.net/ja/edgerunners)

さいごに

いろいろと書いてきたが、結局言いたいのは、「この作品面白かった!」ということだ。

試聴直後に書いているため深く考えたりはしていないが、個人的にはこの作品はそれでもいいのかなと思っている。

全10話なので、もしまだ見ていない方がいればぜひ見てみてほしい。

ここまで読んでいただきありがとうございました!