はじめに
この記事はライブの熱をぶつけるために書いた感想です。この記事を書いている人はアジカン目当てで参加していますがまだアジカンに詳しいわけではないので、専門的な考察とかが読みたい方はそっとブラウザバックしてください。
チケット買うまで
ここ一年くらいでじわじわとアジカンにハマり始めて、この半年くらいはライブの予定などをちょいちょい確認していたが、なかなかワンマンなどはなくあきらめかけていた。
そんな時、spotifyの画面で「ROCK or LIVE」というイベントがあることを知った。講演直前だったので速攻で購入したが、どうやらロックとお笑いの両方があるライブらしい。普段からあまりお笑いは見るほうではなく、フジファブリックも知らなかったので楽しめるか不安なところもあったが、広義のフェスみたいなものかと思うと楽しそう。
開演前
チケットの発券をすっかり忘れていたため整理番号が3000番近くになってしまい、現地である新豊洲の豊洲PITに到着したときには行列の長さを見て「これ全然見えないかもな。。。」とちょっとがっかりしたが、いざ入場してみると立見席のため座席指定がなく、たまたま空いていた最前ブロック後方で見ることができた。
ミキ
物心ついてから生でコントを見るのは初めてだったが、テレビ越しとは全く違った。なんかこう、そこにしかない空気がある。あと、周りの人たちもみんな笑ってるから遠慮せず笑えてとても楽しかった。多分ずっと笑ってたと思う。それと同時に、長い台詞を高速で噛まずに何度も言うところで「プロってこういうことなのか」とかお笑いわからないなりに感心してしまった。あれは絶対まねできない。
フジファブリック
Dr.Stoneの主題歌になった楽園だけはうっすら知っていたが、ほとんど初見だった。
いや~かっこよかった!
曲のタイプもかなり幅広くて聞いていてとても面白かった。
後半で新曲の披露もあり、ファンたちの熱気がすごかった。そりゃあ自分の好きなバンドが目の前で新曲演奏しだしたらブチ上がるよな。
フジファブリックのファン以外も楽しめるように振付を事前に説明してくれたりしたおかげで一緒に曲に乗れて楽しかった。やっぱライブの一体感はほかでは感じられないよね。
途中ではミキが乱入し、まさかのミキの二人が歌うという予想外の展開もあった。
ファンもいる中でちゃんと場を上げながらコラボするのって結構すごいな。
加藤慎一(フジファブリック)の不思議なトーク
お手洗いから帰ってきたらなぜかトークショーが始まっていた。
居酒屋で本を読むのが好きという話から入り、その話が続くのかと思いきや居酒屋で話しかけてきたおじさんの体験談だった。というか居酒屋で読書ってはかどるんだろうか。いつかやってみようかな。
そこまではお笑いとロックで加熱し続けていた空気が一瞬で不思議空間に様変わりしていた。このあたりで「このイベントは一体。。。」と首を傾げ始めていた。
それにしてもベースもできてトーク力もあるってすごいな。
クッキングコーナー
ここで傾げていた首が90度に達した。
常に笑いながらも「一体何を見せられているんだこれは」という?が増産されていった。
内容としては、アジカンの伊地知さんが先生、フジファブリックの金澤さんが助手となってかが屋の二人に料理を教えるというもので、協賛であるS&Bのシーズニングを使ったレモンペッパーチキンとガパオライスを作っていた。
確か18時過ぎくらいだったため、空腹状態の観客の鼻にチキンの良い香りが届き、一層空腹になった。本人たちも言ってたけど、ライブ会場で鶏肉焼くの今日が初めてだろ笑
加熱などの少し空いた時間で1分のコントを伊地知さんに振られ、アドリブで乗り切るかが屋もまたプロだった。ちゃんと二つとも面白くて笑ってしまった。1分で人を笑わせられるって本当にすごいな。
そして最後に「今日使ったシーズニングを後で皆さんにお配りします!」と言って終了。最高の宣伝だった。自分の好きな人たちが目の前で調理していたら見るし、なんならその内容がめちゃ面白い。そして食欲がそそられてきたところで商品の配布とは。まさにウィンウィンの商売だ。
かが屋
料理教室に通う人たちかと思ってたらめっちゃ面白かった。
おそらく座った状態のネタをいくつか予定していたようで椅子が用意されていたが、開始早々に「これ座ったらお客さん僕らのこと見えないですよね?」と言って急遽ネタを変更。あの焦ってネタ合わせしてるのは素なのか?
どこまで書いていいのかわからないのでネタの内容は伏せるけど、どれも面白くて終始笑いっぱなしだった。今度YouTubeとかで調べてみよう。
ASIAN KUNG-FU GENERATION
ついに目的のアジカン。
この時点で開始から3時間くらい立っていたので流石に足が限界近くて「おいおいこれで楽しめるのか?」と思ったりもしたが、一曲目が流れ始めた瞬間にすべての疲労が吹き飛んだ。だって、まさか最初っからソラニン来るとは思わないじゃん!!
実はここ2,3か月ギターを練習していて、毎日格闘しているのがこのソラニンなのだ。
今まではカラオケで歌うだけだったが、毎回歌うたびに「これギター弾きながら歌えたら絶対気持ちいだろうな」と思っており、ギターを始めたときに問答無用でこれになった。
そのせいもあって、ソラニンのライブ中はただひたすらに喜多さんを凝視していました。「うわ、みんな言ってるみたいに1弦だけで弾いてる!」とか「なんであんなスムーズに指を動かせるんだ」とか喜多さんの動作一つ一つに感動しているヤバい奴と化していた。手元が見える距離で見れて本当に良かった。。。。
何回もギターを交換したりエフェクターを調整したりするところを見て、今はまだそこまで音の違いを聞き分けられないけれども、いつかわかるようになりたいと強く思った。
ソラニン以降もアジカンの超有名曲が連続してテンションがバグるかと思った。おそらくお笑い目当てで来た人たちにも楽しんでもらえるようにメジャー曲をチョイスしたのだと思うが、アジカンのライブが初なうえにまだアジカンの深海領域まで潜れていない自分にとってはありがたかった。よく聞いている曲については「CDと全然歌い方違うな」ということにも気づけてうれしい。このライブバージョンも円盤にしてほしい。歌い方憶えてカラオケで歌いたい。
アジカンというかライブ行くたびに思うけど、観客も歌っていいときの判別ってめっちゃ難しくない?
以前サカナクションに行った時もそうだし今回もそうだったけど、人によって聞きこみたいところと一緒に歌いたいところって違う上に音楽の音量が大きいから周りの人が歌ってるかどうか判断するのが難しい。ソラニンのサビで「ここはみんな歌うだろ!」と思って歌ったら前の人にチラ見されて申し訳なくなった。すみません。
でも、さすがにリライトのサビはみんな歌ってたよね!?あれは聞こえたぞ!
リライトと言えば、まさかの間奏でかが屋が乱入して大喜利をし始めた。そして大喜利のシンキングタイムと曲が同時進行してラスサビ直前で大喜利のために曲がストップするという、やりたい放題すぎる笑
この時本当にすごいなと思ったのは、さっきも同じことを書いたけれども、曲で盛り上がっているところ今日初めて知った芸人が乱入してきて曲が止まっているのに”全く嫌な感情がわかず、面白いとただ純粋に思った”ということだ。
もしライブに行かずにこの状況を聞いたり、なんならライブを映像で見ても嫌悪感が沸いてしまうんじゃないかと思う。それがあの場所にいるというだけで笑いに変わるというのは不思議だ。そしてそれを実現するお笑い芸人ってすげえ。
一回演奏が終わった後はアンコールの後にさらに一曲。余談だけど、アンコールの手拍子って絶対速くなっていってどこかのタイミングで0.5倍速になってまた速くなってを繰り返すよね。あれって誰かがコントロールしているんだろうか。自然となっているんだとしたらやっぱりライブの一体感ってすごい。
最後の曲「解放区」は初めて聞いたが、アジカンのまた違った魅力に気づかされた。2番の語りからの「解放!」はすべてから解き放たれたような気がしてくる。
そんなこんなでアジカンの時間は3e8 m/sで過ぎてしまったが、聞きたい曲の大半を聞けて大満足。強いて挙げるなら柳小路パラレルユニバースも聞きたかったかな。サーフブンガクカマクラは最近はまっているアルバムです。
さいごに
帰り道は聞いたことのなかったアジカンの曲を含むアルバムを聴きながら帰った。まだ出会っていない曲がたくさんあると思うと幸せな気分になれる。全部聞いたらそのうえでヘビロテして新たな魅力を探し始めるんですけどね。
立ち見の上全体でなんと4時間40分という長丁場だったため結構疲れ切っている人が見受けられた。確かにこれは結構体に来る。ただ、それを補って余りあるエネルギーをもらえた。お笑いとロックがあんなに相性がいいとは思わなかった。演奏だけでは得られない笑いを取り入れたライブは新鮮だった。また開催されたら行ってみたい。
今回参加して思ったが、自分は多分知らないバンドでも盛り上がれるのでフェスに行ったらかなり楽しめる気がする。いつか行ってみたいけど流石に野外フェス一人で行くのは怖いなあ。誰か一緒に行ける人を探しておこう。
また、それ以上にアジカンのワンマンに行きたい。いつやってくれますか。それまでにもっと聞きこんでおくのでどうかお願いします。
そして、今回はフジファブリック、アジカンのかっこいい演奏を浴びれた上に、まさかのソラニンの生演奏を聴いて、見ることができたのでギターの練習欲が爆上がりしている。早く弾けるようになりたい!
ここまで読んでいただきありがとうございました!!