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1話
今まで少女漫画的なタッチの作品には触れてこなかったので少し違和感を感じてしまった。目、横に長くね。
時々一枚絵のようなカットがあり、とても印象的だった。
タッチは違うけどVivyに近いものを感じた。
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1話は入学までのため主に家族が描かれており、思いやりと愛情にあふれていた。
心のどこかでは「こんな理想的なものは実在しない」と思ってしまうが、だからこそいい。理想は届かないから理想なのであり、実在するものしか許容できなければきっと視界は色あせてしまうだろう。
つまり何が言いたいかというと、たとえフィクションであっても愛情にあふれた優しい世界に触れることで心が浄化される。
この中では能力によって称賛されることはあっても罵倒されることはなく、お互いの利益のためではなく気持ちよく過ごすために思いやりながら生活をしている。
みんなそれぞれに多少のコンプレックスはあってもお互いにそれをよい意味で気にせず許容する。
こんな世界があるのなら今すぐ行きたい。
木崎さんとの初対面シーンで「不安な時に爪を切る音を聞くと安心する」と言っているときに、つい「それ結構やばい趣味だな。ちょっと鬱なんじゃないか?」という考えが頭をよぎってしまい、はっとした。
優しい理想を求めて見ているはずなのに、現実のレッテルを持ち込んでいるのはほかでもない自分自身ではないか。
自分も世俗に汚れ切っていることを自覚できたので、改めて理想に浸りなおすこととしよう。
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2話
自己紹介のシーンでは共感性羞恥で思わず見るのをやめようとしてしまったが、「ここでやめてしまったらこの作品は自己紹介が恥ずかしい作品になってしまう」と思って何とか耐えた。
リップを塗るシーンがとても細かく描写されていて、「へえ、リップクリームってこうやって塗るのか」と男の自分は使いそうにない知識が増えてしまった。
今まで気にしなかったけど、女性はこういうところにも気を使っているのだろうか。
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3話
50m走をはだしで走った小路。(そんなことしたら目立ちたがりって叩かれちゃう!と思ってしまった自分を叩きたい)
その後の休み時間に「セーラー服女子がいるって聞いたんだけど」と先輩たちが乗り込んでくる。
てっきり「調子乗ってんじゃないよ」みたいな忠告だと思ってもやっとしてたら部活の勧誘だった。
そうだ、この作品はやさしい世界だった。
「足綺麗だね!足見せて!」
「家で撮った写真でいいから!」
「じゃあとりあえず連絡先交換しよ!」
見ている最中は「先に無理な要求を突き付けてから譲歩するあたり実は策士?!」とか思ったが、字面にすると変態のそれだった。
しかし、それで変な方向に行かずに着実に距離を詰められるのが小路ちゃんのいいところであり、この作品のいいところなのだろう。
こうして自分の感想を読み返してみると、だいぶ擦り切れた考えしてるな。最終話まで見て療養しなければ。
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4話