GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 感想

今期のアニメが次々と終盤に差し掛かっていくなか、いかがお過ごしでしょうか。

筆者はその切なさに耐えきれず、昔見たアニメに埋もれる日々を送っています。

 

ということで、今回はGATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(2週目)の感想です。

 

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TVアニメ『GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』公式サイト

 

アニメは2クールで2015~2016年に放送されました。

OPは自分もアニメを見る前から聞いたことがあり、聞き覚えのある方も多いと思います。

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あらすじ

ある日、渋谷の東京のど真ん中に突如「ゲート」が出現し、異世界から進行してきた敵に多くの住人が襲われる事件が起きた。

そこで、日本政府はゲートを通じて異世界自衛隊を派遣し、調査、交渉を試みる。

その際、事件時に活躍した自衛官伊丹 耀司(いたみ ようじ)」がこの作品の主人公であり、調査員として派遣される。

そして、現地人とコミュニケーションをとったり戦闘に手を貸したりしながらストーリーは進む。

 

感想

異世界物は多いけど、組織の一員として向かうものは初めて見たので、だいぶ印象的だった。

さらに言えば、自衛隊とファンタジーを掛け合わせるという発想自体がなかった。

異世界はいわゆる中世くらいなので、文化、科学、軍事全てにおいて日本は圧倒的に上回る。

この作品はそう意味でいえば「俺つえー」ならぬ「日本つえー」ものといえる。

やむない理由の元戦闘になることも多いが、そのたびに対戦国である帝国は圧倒的な武力を見せつけられる。

当時見たときはそれを見てスカッとしたものだが、改めて見ると恐怖のほうが勝る。

死に場所を求める敗残兵たちをヘリの機関銃で鎮圧するシーンがあるが、死にかけの敵が「こんなものが戦いと言っていいはずがない」と絶望するシーンなどは少しつらくなった。

後半に至っては帝国に監禁されている講和派(日本と協定を結ぼうとする人)を救出するため、帝国に侵入して兵士の大半を殺害したり、帝国の王子に馬乗りになってたこ殴りにしたりなどとんでもないことをする。

王子が傲慢な嫌な奴なのでスカッとはするのだが、冷静に考えると日本は帝国との講和を目標としているのにそれは。。。。となる。

たしか、「アウトブレイクカンパニー」を見たときにも同じような感想を持った気がする。

おそらく、これらの作品はこうやって見ている側を悩ませることも目的にあるのだと思う。(現にアウトブレイクカンパニーでは主人公はその側面を知って苦悩する。)

 

いろいろと考えたが、総じての感想は「面白かった!!」

 

キャラのみんなかわいいし、主人公の伊丹のキャラもいい。

正義感が強いわけではなく「仕事か趣味かと言われれば趣味を優先する」と公言する男だが、自分のやりたいことをしたいことがみんなのためにつながっていたりしてみんなついてくる、というのがよかった。

 

OP「GATEⅡⅡ~世界を超えて~」より

いつだって正しさはやりきれないものだと思う

理性的な感情論なんて愚か者の夢だ

しかし人は夢にしか生きられないんだ