あらすじ
政府の3重のネット防壁が破られ、その犯人があるリハビリ施設にいることが分かった。
その施設は電脳化にうまく適応できない子供たちを隔離しており、中には適性がありすぎる者もいるため、施設全体がオフラインになっていた。
外から情報を抜き取れないため、トグサが職員に成りすまして潜入した。
そこでトグサは特性を生かして電子防壁を作ったり破ったりする患者たちの姿や、「団長」と呼ばれる存在を知る。
トグサは館長の部屋を物色しているところを見つかり、応戦するも気絶させられてしまう。
トグサの端末からの不正アクセスを受けた9課は施設に乗り込むが、そこにはすでに団長の姿はなかった。
トグサは自分の記憶から似顔絵を描こうとするも、気絶中に記憶を改ざんされており「笑い男」のロゴマークになっていた。
感想
今回のテーマは「技術発展に適応できなかった人たち」だと思う。
今回のように適応しすぎてしまうのはなかなかないが、現代でいうところのスマホ依存も近い部類だろう。
ロッカーに絵の具で描かれていた言葉。
I thought what I'd do was.
I'd pretend I was one
of those deaf-mutes
or should I?
「僕は耳と目を閉じ、口をつぐんだ人間になろうと考えたが、ならざるべきか。」
団長が残していったミットに書かれていた言葉。
You know what I'd like to be?
I mean if I had my goddam choice,
I'd just be the catcher in the rye and all.
「君は僕のなりたいものがわかる?もしなれるのなら、ぼくはライ麦畑の捕まえ役になりたい。」(自分で訳したのであっているかは不明)
どうやら、どちらも「ライ麦畑で捕まえて」の一説らしい。
まだ読んだことはないが、いつか読んでみたい。
多分、団長が本物の笑い男で、この文章が彼の本質を表しているのだろう。
どういう意味かはまだよくわからないけど。
確かに、(おそらくだけど)館長もハッキングしていたので相当の手練れで、周りの子供たちも笑い男だと知ったうえで応援していたのだろう。
記憶を消されるときのやり取りが達観しすぎていてビビった。
この子たちは電脳耐性だけでなく知能もかなり高いのだろう。
この作品は毎話引き込まれて気づいたら1話終わっているのがすごい。
1話ごとに書いているのでどうしても見るペースは遅くなってしまうが、アマプラで無料配信されているうちに全部見たい。